2011年4月12日

新築保育園の木工事の仕事

事の始まりは、3月29日(火)の合板屋さんの社長からの電話からだった。
地獄の10日間の始まりである。
新築の保育園の木工事の仕事を請け負っていて
4月10日(日)までに収めなくてはいけないとの事。
できるだけ協力してくれとの要請だった。
うちを含めて3軒の木工所に頼んでいるらしく、まとめ役の木工所があり、
うちは、ヘルプの役割、ほとんど「ひ孫請け」ぐらいの末端職人。
一応図面や模型写真、現場ビデオも見せてもらうが、
どう考えても、非常に厳しい、ほとんど不可能な話。
例によって、工期のしわ寄せが家具工事にどっしりのしかかっている現場である。
設計事務所も良くやっているようであるが、高飛車な感じ。
いろいろ付き合いのある合板屋の社長の頼みなので、
できる範囲でとゆうことで引き受けた。
材は、シナランバーとゴムの集製材
何とかなるかなーと思いつつも連日残業
2時間3時間4時間と徐々に長くなり、
最後9日(土)は、積み込みもあって、結局23:00までかかった。
10日(日)は、朝4時起きで現場へ。
ほんとうに1日でできるのかと半信半疑の状態であり
なおかつ私としては道具も不十分で、不得意な現場ではあるのですが
ヘルプをめーいっぱい勤める。
そしてなんと設計事務所が
「環境デザイン研究所」であることが判明。
あの因縁の「環境デザイン」さんの設計管理であることがわかって
非常に厳しい仕事のすべての原因が解明できた感覚。
さすがに、子供が喜びそうな複雑かつ豊かな空間が連なる
すばらしい保育園のようでした。
それは、反面職人泣かせである訳ですが・・・。
結局、10日(日)一日では、すべてやり切れず
仕事を終えて家にたどり着いたのが24:00近く
残りの作業は17日(日)の子供たちのいない日にやることになりました。
大山は越えたのでヘルプの私は、お役御免となり
脱力感と筋肉痛の後遺症の真っ只中です。
しかし、どー考えても工事完了は、4月中は無理だろう?
「環境デザイン」おそるべし。

2010年6月27日

木材が太る季節

この季節、そうです梅雨から夏にかけて、気温が高く湿気が多い時期です。
この時期木材は、湿気を吸って太ります。
そして、冬の寒く乾燥した季節には、湿気をはいて痩せます。
とゆうことで、今の時期木工的には、木を組む仕事は、厳しい時期です。
きつめに組んでおかないと、使い続けていくに従い冬にゆるんでくる、あるいは、
がたついてくる、なんてことになる確率が高くなるわけです。
いつも以上うに木を、じゃなくって、気を引き締めて仕事をしなくてはいけない時期なのです。

2010年2月 9日

塗装

活木工舎では、無垢の家具の塗装に、オイル(プラネットカラー)塗装とウレタン的ですが浸透し塗膜を作らない塗装(プレポリマー)の二種類をお薦めしています。
二種類の塗装のカタログ的な説明は、弊舎ホームページの「塗料・接着剤について」のページにございますので、参考にしていただければと思います。
さて実際、塗装をどちらにしたら良いか、何がどう違うのか、一職人として、また実際に家具を使う立場の者として私なりの説明をさせていただきたいと思います。
まず、それぞれの長所短所をあげますと、
 オイルの長所は、より無垢の木の感触、温もりを感じられる塗装だと思います。
            メンテナンスがしやすい。
      短所は、汚れやすい。
           耐水性が低い。
 プレポリマーの長所は、耐水性が比較的高い。
             メンテナンスは、あまり必要ない。
             塗膜を作らない仕上げにしているのでオイルほどではないが
                       普通のウレタンよりはずっと無垢の木の感触、温もりを感じ
                        られる。
        短所は、塗りなおすとなると、プロに頼まなくてはいけない。
以上のようなことがあります。
これらのことをふまえますと、まず使う人自体が、家具の塗りなおしをするのは苦でないというのであればオイルをおすすめします。無垢の家具は、100年200年と使える物です。でも、まったくメンテナンスせずには使えません。よって自分でメンテナンスできるとゆうことは、より良い状態で永くお使いいただける訳ですし、より一層の愛着もわいてきます、木自体の味も深みも増してくるわけです。もちろん、メンテナンスのコストが安くなります。
ただ、テーブルなどは、耐水性があったほうが良い家具ですし、ヘビーデューティーゆえに汚れやすいかと思います。使う人にあまりにも負担がかかるのもまずいわけですので、普通は、プレポリマーをお薦めしています。また、椅子は、私の体験で、夏にジョギングしてきてオイル塗装の椅子にしばらく座っていたら、椅子に接触しているところが蒸しあげられた状態になって、着ていた服にシミがついてしまった、とゆうことがありましたので、プレポリマーをお薦めしています。
さらに、樹種によって、多少向き不向きを感じます。
ウォールナットは、オイルが良いです。テーブルでも色が濃い茶色ですので汚れが目立ちにくいので比較的塗りなおしも少なくてすみます。チェリーやケヤキもオイルをお薦めします。
ハードメープルは、プレポリマーのほうが良いです。言葉では説明しにくいのですが、杢理の入り組んだ複雑な表情などはオイルだとにじみを伴って妙なコントラストが付いてしまい独特な光沢が出にくいように感じます。木の色が白っぽいのでオイルだと汚れが目立ちやすいとゆうこともあります。栃やカバもプレポリマーをお薦めします。
以上のよなことを参考にしていただいて塗装をお選びいただければと思います。

2008年5月24日

左手強化作戦

歳をとると、体のいろんなところがギクシャクしだします。
右肩は、四十肩で慢性的に違和感あり。
右ひじは、昔持てた感覚で天板を扱って、グキッ、筋かな、肉離れかな。
以後、慢性肘痛。
病院行っても、えらい時間待たされて、動かさなければ治りますと言われて湿布出されて
おしまいですから、行く気になれず。
もちろん動かさないわけにはいかず。若い時は、治ったのに歳をとると湿布してても治りが悪い。
だから右腕をなるべく使わないようにしなければならない。
そんでもって、しょうがないので、左手強化作戦。
昔から、利き腕でない左手でもできるようにとゆう意識はしていたのですが。
そのきっかけとゆうのが、私が小学校ぐらいの時、父が畑仕事で鍬を使っていて、
遊び半分で私も手伝っていて、父は、状況に応じて右使いも左使いもできた。
私は、右使いしかできず、「なんだ、できないんか。」とゆう父の一言から
左もできるようにと意識しだした。
まずは、左手で石ころを投げることを遊びでやった。でも子供にはとても難しかった。
ほとんど上達せず。
中学に入って、本来右利きだけど、左手でボールなどを投げるのが、
私より上手な友達がいて、左投げを練習し、少し上手くなった。
大学時代少林寺拳法を始め、なにごとも左右同じように練習するように教えられた。
突き蹴りの練習は左右同じように練習した。おかげで、肉体的なバランスは
左右均衡が取れた状態で鍛えることができたと思います。
しかし柔法の抜き技、投げ技は、どうしても片方しか練習もできなかった。
月日は過ぎ、木工所を独立開業して、プロとして物を早く作ることは、重要な課題ですから
そのためにどうすればよいか考えた。
両手同じように使えたら倍のスピードとは行かないまでもかなり早く作れるのではないかと考えた。
特にサンディングなどは、右手が疲れたら左手で、左手が疲れたら右手で
とできればかなりなスピードアップである。
カンナがけなどは、木目の習い目でかけようとすると、大きな天板になると
必然と、左右両方でかけられなくては上手くいかないので、比較的左も使えたのですが、
丸棒を削りだす時などは、豆ガンナを片手で持って、もう片方の手で材を回して
より早く動かさなくてはならないわけで、両手が使えるとかなりスピードアップになる。
でも、左手だけでカンナを扱うのは初めは難しかった。
色々なことを左手でもできるように練習した。
車の運転のハンドルさばきまで左手一本で練習した。
その甲斐あってか、右手がガタ来て使えない状態でも、最悪の状態は回避できています。
それでも、右手でなきゃ作れないもの、使えない道具、機械は多い。
ボール盤、角ノミ、トリマー、そして丸ノミでの手彫り仕上げ、等々・・・。
おまけに、子供の抱っこ攻撃、右も左も関係なく。最近はずっしり体に来ます。
そんなわけで、右手簡単には治りませーん。
左手も、最近は慢性疲労。
歳はとりたくないけど、体験、経験は職人の血となり肉となり勘となるはずですからね。
上手に歳を重ねなくては。
半年もすれば、右肘治ると思うんですが、3年ほど前の左手首がこんな感じでしたから。

kanna-left.jpg