2011年6月12日

雑誌の付録-ヒノキのコースター

「ソトコト」とゆうロハスな人たちのための雑誌を買いました。
特集が「森林愛」だそうで、樹の事や木工の事も書いてありそうでしたし、
興味はある雑誌だったのですが、一度も買ってみたことなかったので、
また、特別付録が「四万十ひのきの間伐材で作った手作りコースター」とゆうことでしたので、
無垢材の手づくりコースターを作って販売している者としては、
一体どんなヒノキのコースターが、80円プラスで付録としてついてくるのだろうかと
非常に物を見たくなりまして、買ってみました。
雑誌の記事等の内容自体は、まーいいんじゃないんですか、とゆう程度の感想ですが。
ヒノキの間伐材のコースターを見た感想は、
「え、これ間伐材?」とゆうものでした。
コースターのサイズは、50x50x5mm
もろ板目で、木口を見ると年輪が木端から木端へひらべったーい虹の様になって切れることなく渡っています。
CADで図を描いてざっくり計算してみると丸太の直径は、最低40cmはありそう。
間伐材の定義を調べてみると、
「20年程度の樹齢で末口の直径が14cm以下の木材」とゆうことのようです。
末口が14cmで3m材であれば元口の根本部分は16cmから18cmだそうです。
到底間伐材とはいえない材が雑誌の付録のコースターになっている。
この辺は、かーなり複雑な話のようで、日本の林業の低迷を現しているのか?
良くはわかりませんが、まか不思議なヒノキのコースターと遭遇してしまいました。
木工的な見方をさせていただければ、ヒノキで厚み5mmでもろ板目、しかもシラタじゃ間違いなく反るだろうと思うんですが。
子供が「お風呂に入れたらいい匂いするかなー」と言って入れてみたら、
焦がしたイラストが表裏両面に描かれているせいか、
クレオソートのような独特の香りがしました。
塗装はしていないと思いますが。
結果、臭いのでお風呂では、使わず、乾いたら見事に反りまして、さてどーしましょ。
まー、やっぱり付録でした。
このコースターを手づくりで80円で作っているとすれば、
「あっぱれ」というしかないですが、
弊舎では付録は作れないし、作ったらいけないなーと思いました。

2010年4月10日

木の乾燥

木は、乾燥が十分されてないと材料として使えません。
それは、なぜかとゆうと無垢の木は、乾燥する過程で縮んで来るからです。
水分が抜けることによって、長さ方向はほとんど変わらないのですが、幅、厚み方向が縮んできます。
5%ぐらいは軽く縮むことが多いです。
さてその乾燥ですが、天然乾燥と人工乾燥があります。
できれば、私は、天然乾燥がよいと思うのですが、今の世の中それを許してくれない状況です。
時間的な問題、それに伴う金銭的な問題、それに天然乾燥だけですと、水分が十分抜けきらないことがあるわけです。昔は、それでも何とかなった部分は、あったのでしょうが、現代では、そうはいきません。
大概の家にエアコンがあり非常に乾燥した室内状況になることがあるわけです。
どうしても人乾にいれないと胸を張って納品できない。
木が非常に乾燥した室内で縮んで、場合によっては、トラブルになることがあるわけです。
でも、人乾に入れると無垢の木の質として、私の感覚では、天乾の物より落ちる。
カンナをかけるとよくわかります。
正直、濡れてる木の方が加工は楽です。カンナなんか楽にかかる。
人乾に入れた木は、ぱさぱさした感じでカンナなどかけてもはがれやすいような感じがします。
だからどうしてもサンダーにたよる。
どっちもどっちなんですね。
でもやっぱり、できることなら天乾にしたいですね。

2009年11月21日

シベリアの森

NHKで、夏のシベリアの森林火災に立ち向かう消防士の活躍を紹介する番組をやっていました。
人っ子一人いない広大なシベリアの森の中でどうして火災が発生するのか?
それは、雨の伴わない落雷によるものだそうです。
ロシアで、年間に、23,000件、北海道ぐらいの広さの森が消失するらしいです。
木工を生業としている私には、涙が出るくらい、悔しくもったいないと思わせる話です。
地球温暖化の影響で、火災は、増えているらしいです。火災が発生すれば当然CO2が発生します。
悪循環のスパイラルに陥っています。
新聞によると、来年からロシアは、木材の輸出に対する関税をものすごく増やし、
実質、ロシヤから材木は、輸入できなくなる趣旨の記事を読みました。
森林火災に立ち向かう消防士が番組で話してました。
「シベリアの森では、一抱えほどの木になるのに200年かかる。」
無垢の材の状況は、厳しくなるばかりです。
とにもかくにも、私のところにたどり着いた木材を精一杯活かすことが、
まず第一に私のやるべきことであると、心新たにしております。

2008年1月10日

最近の納品より

昨年末、5年来のお付き合いをさせていただいているお客様のところに、
ご注文頂いた、ソファーで使うセンターテーブルを納品しました。
きっかけは、昨年10月31日に行われたあつこデザインスタジオでの展示会の際、
奥様がいらして、「そういえば、作って欲しい物があるのよ」とゆうお話から始まり、
初めは展示品のコーヒーテーブルの高さを低くすればいいんじゃないか
といったお話でしたが、旦那様のご希望とゆうことと、
その他もろもろでお宅のほうに日を改めてお伺いすることになりました。
半月後ぐらいにお伺いしたところ、「この板を天板に使い、最大限活かして楕円で」
とゆうご希望でした。託された板は、ケヤキで、大きさはおよそ、
長さ1700mm幅350mm厚み36mm、新築前のお宅で使われてたのかなと思わせる
年季の入った立派な板でした。よく見ると引き戸の地板部分に使われてたらしく
二本の溝が刻まれてました。その反対面には、ちょうど真ん中で前述の引き戸溝の
あたりに二寸角ぐらいの柱を組み込んだかと思われるホゾ穴が、明らかに鑿で
開けられていました。想像するに、この板は、食器棚の地板で腰ぐらいの
高さのところに設置されてた物じゃないかと思いました。
まさに手作り木工房の看板を掲げる家具職人の腕の見せ所です。
まずは木取りです。この板のどこをどう切って張って楕円にするか。
シラタはなるべく落としたい。そして木作り、まずは、厚みを上げます。
そこでふとひらめいた、意外と木が動いていて予想してた厚みには、
到底上がらない、引き戸の溝が端っこのほうに残る。
でも待てよ、裏だからかえって残してやったほうがいいかも。
木の記憶、歴史を残してやる、ご家族の思い出とゆう意味においても、
また、天板を厚く上げたいとゆう意味でも。
とゆうわけで下の画像のような天板(裏側)になりました。

f-keyaki-1.JPG
f-keyaki-2.JPG
納品時、その辺のことをお話したら喜んでいただけました。
してやったりで、職人として大変嬉しい瞬間でした。
今回のように、無垢の木は何度でも使い回すことができます。
これからは、ますます使い捨てから、持続可能なリサイクルの時代に
なってくると思います。ましてや、国内の林業は、ほとんど破綻状態。
海外からの輸入も、円の価値低下で、どんどん高騰の一途。
良い材自体、当然減っている時代ですので、
今回の仕事のように、木材を大事に扱ってくれる人が増え
上手く使いまわして、良い物を残していかなくてはいけないなーと思いました。
ただ、我々職人にっとては、けして儲けのいい話ではないですし、
お客様にっとても、値段がそんなに安くなる話ではのですが、
我々も、お客様も、満足度とゆう意味においては、他には変えがたい高い物を
得られると思います。また、環境を守る、良くするとゆう社会的責任においても、
やっていかねばいけないなーと思いました。
良い物は、残ると信じて。