2009年3月 9日

アルダー

北米産の散孔材、広葉樹。日本の木では、ハンノキに似ている。
軽くて、大変加工しやすい材ですが、もろいので、椅子などの脚物には不向きな材です。
板建てで使う箱物あるいは、座面には良い材です。
色合いが独特で、赤茶色っぽい褐色で、家具業界では、チェリーの代用材
とゆう位置づけのようです。
私にとっては、活木工舎を始めてから出会った材で、
初めの印象としては「ぼやけた木目だなー」といったところでしたが、
お客さんの評判が良く、特にご婦人方は、その色合いに結構惹かれるようです。
木皿は、アルダー材の物が一番売れています。
初めて出会ったころは、値段的にも入手し易かったのですが、
2007年ごろから値段が急激に上がりだし、
なお且つ、去年は物自体ないとゆう有様でしたが、
最近は、ものはあるようですが値段が、私が最初に出会ったころの1.6倍とゆう
恐ろしい値段になっています。
大変困ったことです。
それでも、今や活木工舎には、なくてはならない材になっています。
活木工舎では、木皿や、スツールの座面、一輪挿しなどに使っています。
ウォールナットとの組み合わせが、色合い的な印象として非常に評判良いようです。
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2008年12月17日

メープル

メープルには、ソフトメープルとハードメープルがあり、同じメープルですが
種類によって堅さや比重が違い、二つに分けられるようです。
ほぼ、同じように使えるようですが、私の場合なぜかソフトメープルでの仕事の経験はなく
全てハードメープルを使ってます。
そんなわけで、ハードメープルの話になるわけですが、
メープルといえば、バーズアイやチヂミ杢、ぶどう杢といった特殊な独特な杢が
大変美しい材です。
メープルは、散孔材で年輪部分が堅かったり、管の壁だったりしないので比較的均質な材で
木目が美しいとゆうよりも木理が美しいと言ったほうが良い材です。
光沢があり、木理の入り組んだ物は、言葉や文章では、表現できない、えもいわれぬ
美しさがあります。
その美しさを活かすために、私は、ウレタン系の塗装の方が、
オイル系の塗装より良いと思います。
活木工舎の場合プレポリマー塗装をお薦めしています。
メープルの困った点といえば、乾燥の段階でかなり動く材ですので板の厚みを上げるのに
苦労することが多い材です。
又材が均質でずっしり詰まっているせいか、ハギが難しい材です。
刃物を傷める石灰質を含むことも良くあり、困ります。
日本の材でゆうとカエデがほぼ似た材ですが、一般には流通しておらずなかなか手に入りません。
バブルの頃メープルは、かなり流行ったようです。
特に女性に人気があるように感じます。明るめの色合いで、清潔感があるのが
その理由の一つではないでしょうか。もちろん、木目の艶やかでなんともいえないその美しさ
が、大きな理由だと思いますが。
そして、使い込むほどに、徐々に飴色に焼けてくるのもまたgoodです。
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2008年7月21日

ニレ

最近使用頻度が高くなった材です。
タモが急激に値段が上がってしまい、タモの代用として使うことが多くなりました。
木目等、木としては、好きな材です。
ただ、加工するとゆう点において、
比較的動く木であるとか、色合いのばらつきが大きいとか、刃物が傷みやすい
といったことがあるので積極的に使いにくい材でもあるのですが。
特徴としては、環孔材ですので、木目が明瞭で、力強い印象があります。
色合いや重さは違いますが、ケヤキに良く似ています。
拭き漆仕上げにしたらほとんどわかりません。
また、栓にも似ていて、重さもそれほど変わらないので、本来色合いは、
明らかに違う物なのですが、ニレの白っぽい物、センの褐色ぽい濃い目なやつ
と考えると、この板センもしかしてニレと判別つかないものもあります。
ほんとに良く似てます。
見た目だけでどうしてもわからなくて、それでも判断しなくてはいけない時、
最後は、臭いで判断します。
曲げに強く、曲げ木にも使われるようです。
ニレは、ほとんどが国産材だと言われてます。
ですので、最近軒並み値上がりしている輸入材と違って値段は安定しています。(現在は)
国産材を使うのは大変良いことだと思います。
CO2の問題もありますが、日本の林業が、しっかりしてもらわなくては、
日本の森はどんどん荒れていってしまうわけですから。
国産の広葉樹がたくさん、普通に流通に乗ってくる時代がくれば、
日本の林業、日本の森も、元気なはずなんですが。
(杉やヒノキばかりでは、森は元気を失うらしいです。)
その道は、日本の山道と同じで、険しそうですね。

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2008年4月14日

皆さんは、「栃」とゆうと何を思い浮かべられるでしょうか。
栃木県、栃餅、木に詳しい方は、コネ鉢を考える方も多いと思います。
私の場合は、栃といえば、テーブルの天板、しかも一枚板や二枚ハギぐらいまでのもで
仕上がりの天板厚みは、45mm以上。
そうです、今まで仕事で作った栃を使ったものです。
つまり、栃をテーブルの天板以外で使ったことがほとんどないのです。
しかも、比較的厚い材とゆうことです。
なぜそうなったのか?
栃の木の特徴を考えるとその答えが出てくるのですが。
一つは、比較的大径木があるとゆうことです。
それは、かつて栃の実を栃餅として食料にしていたとゆう影響もあり
栃の樹は、栗の樹のように大事にされてきたようです。
材の性質としては、木肌がとても緻密で絹のような光沢がありとても綺麗です。
また、縮み杢などの大変特殊で美しい木目も良く出る材です。
広葉樹の中では比較的柔らかく加工もしやすい材で、天板に大変適してます。
ただ石灰をかんでる事が多い材ですので、刃物が傷むとゆう厳しい面もありますが。
材の弱点としては、乾燥の段階で非常に暴れる材であるとゆうことがあります。
よって、薄く製材して箱物などの材として流通させることができない材なのです。
また、耐朽性が低い材ですので腐りやすいですし、シミが入りやすい材です。
ただ栃のシミは、非常に美しいシミもありまして一概に欠点とはいえないと、私は、思うのですが。
とにかく、管理が非常に大変な材であるとゆうことです
虫に食べられていることも多く、大きな虫穴がよくあります。
そんな木ですので、我々の仕事では、厚い天板に適した、言い換えれば、厚い天板になるしかない材なのです。
だだ、「指物」の世界では、また違うようです。
それから「挽物」の世界では、栃はよく使われる材のようです。お盆とか器とか。
どちらの場合も、丸太を仕入れ製材乾燥製作を一貫してやっておられる方が多いのではないでしょうか。
ちなみに、我が家のテーブルも栃の一枚板の天板です。


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2008年1月18日

ケヤキ

ケヤキといえば、針葉樹のヒノキと並んで、日本人に非常に愛されてきた木だと思います。
立ち樹としても、街路樹や庭木として非常にたくさん植えられてきました。
また巨樹巨木としても各地にたくさん残っています。
そして、そんな老木は、大概、ご神木として、あがめ奉られています。
樹齢の長いものでは、数百年から千年くらいのものまであるようです。
木材としても、神社仏閣の建築用材から、家具や楽器に至るまでいろいろなところで
使われてきました。
ju_jpzelkova.jpgなぜそんなにケヤキが日本人に愛されてきたのか、その魅力といえば、
やはり材としてのその美しさがまず一番に出てくるのではないでしょうか。
その色は木材としては、非常にあでやかで、山吹色とゆうか、黄金色とゆうか、
大判小判といったものを連想させるめでたい、ありがたい、
また高貴、豊かといったことをイメージさせるものではではないでしょうか。
実際は、ダイダイ色に近いもののほうが良い材だったような気がしますが。
とにかく他の材にはない魅力的な色合いです。
木目も、環孔材らしくはっきりとした、力強いものです。
古木には、牡丹杢、縮み杢、珠杢、といった、自然が作る、言葉や文章では
とても表現できない、もちろん人の手では絶対に作れない、大変美しい
模様が現れてくるとゆう魅力もあります。
また、強度も耐久性も申し分なく、まさに三拍子そろった材なわけです。
そんな、人気のある材ですので市場価値も高いわけで、材木取引関係者は、
立ち木の段階から目をつけているとのことです。
立派なケヤキの樹を所有されてる方は、「ダダで切ってやるよ」の一言で、
価値ある丸太をゴミのように偽装されて持っていかれてしまわないようにご注意を。
ケヤキの魅力としてもう一つ、香りがあると私は思います。
いわゆる、香木とゆうものではないと思うのですが、加工していると香ってくる
ケヤキの香りは好きです。

2007年10月19日

ナラ


naratray.jpg正確には、ミズナラ。比重は、重め。
北海道産のナラが特に良質のものといわれています。
かつて、仕事でほとんどこの材で家具を作っていた時期もあったくらい家具用材としては
ポピュラーな材であり、家具を作るのに適した材であるといえると思います。
ところが今は、めっきり使わない、いや使えなくなりました。
加工する立場から言えば、重さや硬さ、鉋のかけやすさなどからゆうと、
手間のかかる材の部類である上に、かつてに比べ値段が非常に高くなった。
という理由があるわけです。
また、乾燥が、難しく細かい干割れが入りやすい。
昔は、乾燥も、何年か天然乾燥させて人工乾燥に入れたりして
割れないようにしていたと思うんですが、
今じゃそんな余裕がないのか、挽いたら直ぐ人乾なのでしょうか?
45mm以上の厚みの板目の材は、ほとんど流通していません。
よって、丸太で買って自分で挽くしかない。
そんなところも、だんだん使えなくなってきた理由でしょうか。

でも、やっぱり、使い込んでいくとナラは、いいです。
多少色焼けしてきて、艶が出てきて、斑が浮き出てきて、
虎斑も面白いし、
年輪がつんだ木の板目の複雑な木目(文章では、伝わらないと思いますが)なんかほんと綺麗だと思います。

naradesk.jpg欧米では、ホワイトオークが、ほぼ同質の材として同じように家具用材等で使われています。
ウイスキーの樽は、ホワイトオークです。
ただややこしい話として、oakを語学的に日本語に訳すと、樫(カシ)にされてしまう。
木材的には、楢(ナラ)なんですけどね。欧米には、カシの木がないんですかね。



2007年7月 3日

タモ

storytamo.jpg活木工舎でよく使われる材のひとつ。
正確な名前は、ヤチダモ。重さ硬さ共広葉樹のなかでは、中くらい。
色は、いわゆる木らしい、淡い褐色
木目もはっきりしていて綺麗
強度、粘り、があり加工性も良いので家具材としていろいろ使われている。

流通量も多く、比較的値段は安い。

 だだ、最近急激に値段が上がっている。
流通しているタモのほとんどは、ロシヤ産で、
ロシヤ産の材木のすべてが、最近値段を上げている。
質的にもシラタの入った物が増えている。
大変困ったことです。
同じタモでもアオダモは、野球のバットとして有名です。
ヤチダモより硬くて強くて粘りがあり、材木径も小さいので
バットにうってつけ。
生産量も非常に限られていて我々が仕事で使うことはないです。
そういえば、最近のバットには、ホワイトアッシュやメープルが
使われることも珍しくないらしいので絶滅危惧材なのでしょうか?


もうひとつヤチダモによく似た材で、シオジとゆう木があります。
ヤチダモより軽く、色も少し明るめの淡い褐色。指物なので珍重されています。
恥ずかしながら、ヤチダモの糠目のものと、シオジの区別がいまだにできない。
似てるんです。
縮み杢、タモ杢、玉杢など綺麗で特殊な木目が出る木でもあります。

2007年4月28日

ウォールナット(1)

 

storywalnut.jpg活木工舎で一番使われている材です。
ブラックウォールナットとも言う。その名のとうり黒っぽい材です。
正確には、あずきいろとこげ茶の間の色といったらよいでしょうか。
大半は、北米産で、比重としては、広葉樹の中では、中くらい。
硬さは、広葉樹の中では、柔らかいほうですが、強度は、比較的あります。
耐久性もあるほうです。


端的に言って、大変人気があり作る側としても加工しやすい大変優れた材です。
オイルでしっとり仕上げると使っていくうちに艶も出てきて本当に味わいのある材です。

ただ、いわゆる高級材とゆうだけあって値段は、高い。安い材の3倍ぐらいします。
また、木取りの段階でシラタと節には、大変悩まされます。
材単価が高いうえに歩留まりも悪いので、製品は、どうしても高くなってしまいます。

ここ数年、材の品質は、落ちてきています。物がないとゆうことも良く聞きます。
うわさでは、中国の影響らしいのですが。
でも、いい木なんですね。

活木工舎では、鏡板や取っ手など、肌色系の材と一緒に使ってコントラストを付けるデザインを良く使います。
箱物の框扉で、框をタモ、鏡板をウォールナットなんていいと思うんですが。いかがでしょうか?
もちろん、テーブルの天板にも大変適してます。色が濃い色ですので汚れが目立たない。
使えば使うほど味わい深いものになると思います。