2008年7月31日

"楢のTVボード"製作場面(1) ー荒木取りー

S様
 今日で7月も終りを向え、いよいよ明日から8月ですね。 
蝉時雨が時間帯で、ヒグラシやアブラゼミなどそれぞれのハーモニーで奏でてくれ、賑やかな当工房です。
 さて、工房ではご注文のお誂え品である楢材のTVボードの製作が進んでおります。
約5日遅れぐらいになってしまいましたが、本日よりTVボードの製作場面をお届けいたします。
TVボード図面
 キックオフに相応しくと、図面の画像より。
tvboard荒木取り1
 手持ちの楢材の荒木(材木屋さんで製材した状態)の中から、今回のTVボード製作に使う材を選びます。もう既に図面と睨めっこ。
頭の中で計算しているので、話しかけられません。

tvボード荒木取り2 選んだ材のヒビが入っている木口を横切り盤で切断します。

tvboard-荒木2.jpgそして実際使用する材より大きめに、荒木取りをしていきます。
tvboard荒木取り3 昇降盤で長さ方向を切断します。
tvboard-arakidori1.jpg
カットした材(上の画像で切断した材)を手押しプレーナーで木造りをしていきます。

今回は構成部材が大きく、パーツ数も多いです。
次回、木取り、木造りの場面をもう少しご紹介していきます。


2008年7月30日

"楢材のキッズデスク"(10)

S様
 
 暑中お見舞い申し上げます。
ご家族皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏は特に小さなお子様にとっては、汗疹やトビヒなどその防止ケアも大変だと思います。
ご自愛くださいませ。

さて、ご依頼賜りましたキッズデスクの件ですが、ほぼ完成品に近い状態にまで仕上がりました。
あとは、塗装工程に進むだけです。
引き出し 
引き出しの中に入っているのは釣桟(ツリザン)です。
(引き出しの組み作業を撮れずに申し訳ございません。)
つまり、"塗装後に、釣桟(ツリザン)を机本体に取り付けて引き出しを設置すれば完成する"直前の状態です。
 塗装は、TVボードと一緒に行う予定でおり、しばらくはこの状態で待機となります。
キッズデスク塗装前 
画像の天板は仮置きをしてみているだけなので、正確な位置ではありませんが、雰囲気はお伝えできますでしょうか?

さて、それではキッズデスクはしばらく連載をお休みし、いよいよTVボード製作の記事連載を始めます。

2008年7月29日

"ナラのキッズデスク"(9)

S様

 今週は7月最後の週ですね。夏休みのご予定はもうお決まりですか?
さて、現在工房ではTVボードの製作に入っております。
進捗状況としては、木造りを終え、木取り作業を終えたところです。
キッズデスクに比べて、パーツが多いので時間は多く要しております。
 
引き出し製作1 さて、キッズデスクですが引き出しの部材加工を今日はお伝えします。
(ほんの一部ですが)
引き出しは箱モノであり、かつ引き出せるようにせねばなりません。
昇降盤を使用して、計測しては細かい調整をしながら加工していきます。
引き出し部材2
そして、各パーツが整うと、電動工具のトリマーにて面取りを。
引き出し4
引き出し構成部材トリマー 引き出し構成部材 3

そしてサンディングをします。
画像は底板をサンディングしている場面です。この後は他の部材もサンディングしてから組みます。

2008年7月28日

"ナラのキッズデスク"(8) ー組み3ー

S様

 当地は週末は雷雨に見舞われましたが、そちらはいかがでしたか?
ご近所の別荘の方が、近隣の韮崎市まで買い物に外出し、帰路土砂降りに見舞われ、当地明野エリアに入ると路面が乾いていたので驚いたそうです。
 やはり当地は日照率が高いだけあるのでしょうか。
ハタガネで固定
さて、先日の"組み作業の続き"の工程場面をご紹介します。
組み作業で、ホゾ組みを玄翁で叩いて組みこんでから、接着に用いたボンドが乾き固定するまでは、ハタガネで締め付けしっかり固定させます。
ハタガネ1 ハタガネ2

 もちろん製品がハタガネで傷つくことがないように、製品とハタガネの接着面には薄い板材を咬ませてあります。
キッズデスク 隅木
天板を受ける隅木を取り付けます。4箇所。工具電動ドリルのお世話になります。
 申し訳ございません。上の画像ボケていますが、代替がありません。
この取り付け場面を撮影しようとしたら、カメラのバッテリー切れ。
すぐに充電しましたが、当然木を活かす職人の手は止まりません。
どんどん作業工程は進みます。ということで充電を終えて工房に入ると...。

キッズデスク 本体 形状
これでキッズデスクは引き出し以外の構成部材が全て形として整いました。

この後の作業は、引き出しの箱製作に移ります。


2008年7月27日

"ナラのキッズデスク"(7)ー組み2ー

S様

作業を分割して連載しています。
続けてお読み頂けると幸いです。
組み作業木工ボンド1
組み始める直前にホゾ組みの凸凹部分に木工用ボンドをつけます。
組みボンド2
そしてボンドが乾かないうちに一気に組みます。
組み作業1
ホゾのかみ合う場所にあわせるので慎重に作業をします。
組み作業2
そして一気に玄翁で「パン!パン!パン!」工房内に響き渡ります。
私事ですが、この組み作業は板材が立体の家具に造形されていく瞬間に思えてなりません。
傍で見ていて楽しい瞬間です。
組み作業3
一気に。今回は3箇所を順にパン!パン!パン!とまわしてひたすら打ちます。
組み作業4
こんな感じになりました。

さてこの続きがあります。次回に。

2008年7月26日

"ナラのキッズデスク"(6)ー組み 1ー


S様

当地は夕方より久しぶりの雷雨でした。これで夜間は多少は涼しく過ごせそうです。
さて、キッズデスクの組み作業場面をお届けします。
 画像が多いので、3回に分けて掲載いたします。

 組み作業は、かなり集中を要するため、作業中は職人に話しかけたり、中断させるようなことはできない工程です。そうでないときも、中途半端に話しかけるとミスを招くので、遠慮して欲しいといわれております。
 ということで、途中から工房に潜入(?)して撮りました。
あいにく、机の脚部分の組み作業を撮ることができず、途中組み終わった直後の場面から。

1)木工ボンドをつけてホゾを組み→2)プレス機で圧をかけます。→3)カンナ掛けをして整えます。
この流れで2)の部分と3)の部分を今回は掲載いたします。
プレス機にかけるキッズデスク脚1 キッズデスクプレス機2
プレス機で圧をかけます。下の画像は圧をかける直前に、直角になるように三角定規を当てて上下の状態を確認している場面です。
脚 脚2
写真上 左)圧を数分かけて取り出したものです。 写真上 右)鉋掛けをして整えます。

脚鉋掛け


鉋掛けをする部位によって場所を変えて作業をいたします。
そしてこのあとは、それぞれの脚を組みます。その作業は次回に。

"ナラのキッズデスク製作"(5)

S様
 
 連日晴天続きで、お湿り程度の夕立もなく暑さが続きます。
昨日はメールを頂きましてありがとうございます。
冷房なしの工房での作業が低血圧の職人の体質には調子がいいそうです。
 本日現在、工房ではTVボードの木取り作業に入りました。
ということで、キッズデスクの方は塗装前の状態まで進んでいます。

キッズデスク構成部材1  さて、それに対して本ブログは2日程遅れた形で製作場面の一部をご紹介しております。
では、

天板以外のパーツです。
これらをホゾで組み家具の形にするために、材の表面を仕上げます。



材の面取りやサンディングをします。
鉋がけ
鉋がけ。
(撮影しそこねましたが)あるいは電動工具のサンダーや手作業によるサンドペーパーなどを用います。
キッズデスク部材2角のRや面がきれいになっているのがお分かりになりますでしょうか。
画像に映っている材の一部はホゾ組みで見えなくなってしまうので、敢えて撮影してみました。
部材3
部材4こうして仕上げた状態で、いよいよ"組み"ます。
"組み作業"については、撮影した画像をまとめて次回ご紹介いたします。

2008年7月25日

"ナラのキッズデスク"(4)ー天板ー

S様

 連日の暑さ、ご家族皆様いかがお過ごしでしょうか?
子どもの通う保育園でも夏風邪が流行っているようで、我が家も遅れずにその流れに沿ってしまいました。
天板材 接ぎ
 さて、最初にお断りしてしまうことになってしまいましたが、撮影できなかった工程があります。
それは天板に用いるナラ材の"接ぎ"です。申し訳ございません。

 天板用の材を"接ぎ"でおおよそ必要な大きさにしました。
天板1
その材を天板として仕上げていく作業になります。
鉋がけ。


昇降盤1
昇降盤ではこんなに風にして薄く切ります。

天板2
手押しプレーナーで図面サイズに仕上げていきます。



2008年7月24日

"ナラのキッズデスク"(3) -木造り2-

S様

 本日現在は、デスクの足の組み作業を終え、引き出しのホゾ加工に入っています。
ということで、少しピッチを上げて掲載したいと思っています。
 しかし、肝心な場面を撮りもれる(デジカメのバッテリーを消耗し、要充電のタイミングで撮れず)ミスをしてしまい、撮影担当としては少し凹んでおります。
 申し訳ございません。

 さて、それでは以下は木造りの続きです。
kizzu
 おおよそに荒木取りをした材が、このように綺麗な板になりました。
これを更に図面記載の設計サイズになるように、微調整を図ります。
横切り盤や昇降盤で、数ミリ単位で切り落としては、計測しの繰り返しです。
キッズデスク 構成部材木造り工程
 そして、サイズを整えたら工作機械の角ノミで、ホゾ穴を作ります。
機械で作ったホゾ穴を、角ノミで削るなど調整をします。
ホゾ
ここまでが先日までの作業です。
キッズデスクホゾ穴加工
ではこの続きは明日に。

"ナラのキッズデスク製作"(2) -木造り-

S様

 さて昨日掲載した作業の続きです。
荒木取りをし、材をおおまかなサイズに裁断して必要なパーツにしていきました。

 その次の工程は、"木造り"です。
これは、荒木取りを終えた板を、更に正確な図面通りのサイズのパーツに仕上げていくための作業となります。
 
木造り 自動プレーナー1 板の厚みに関しては自動プレーナーや手押しプレーナーという工作機械を用います。

自動プレーナー2 写真は自動プレーナーでの作業場面です。
自動プレーナーは、差し込んだ板を機械が運ぶ際に材の上面に刃があたり、材を平らに加工してくれるのです。

撮影できませんでしたが、材の長さ方向の木造り作業をするには、手押しプレーナーで片面を平らにします。
→そして次に、その手押しプレーナーで平らにした片面を基準面としと、自動プレーナーで反対面を平らにする加工、かつ、材の厚みを均一にする加工します。

手押しプレーナーについては、こちらの記事(工房内見学)をご覧ください。

2008年7月23日

"ナラのキッズデスク"製作(1)

S様
 
  梅雨が開け、連日暑い日々が続きます。
ご家族皆様お変わりありませんか?
 さて、大変お待たせいたしました。
ご注文を賜りましたお誂えの家具ですが、まず"キッズデスク"の製作からとりかかります。
キッズデスク図面
キッズデスク荒木取り1 キッズデスク荒木取り2
荒木取りを行います。
図面を確認しながら、ナラ材を必要部材にするべく切断していきます。
このとき職人が手放せないのが、メジャーです。
常に計測しながら、図面を確認して、計算しては 切断するの繰り返し作業です。
 実際の図面記載サイズよりも大きめに切断します。
使う機械は、横切り盤と昇降盤です。
写真下は横切り盤の刃
横切り盤の刃

写真下は昇降盤の刃
昇降盤の刃

刃が回転するので、結構というよりかなり危ない作業で、見ていていつもハラハラしながら、撮影しています。
幼児用デスク 木取り作業
ご覧のように材木の状態なので、木取りが終わると木造り作業へと工程は進みます。キッズデスク 製作これらを使い分けながら作業を進め、各パーツとなるサイズに大まかに材に切断を終えると、木造り工程に移ります。