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2011年9月 6日

石田歩の図画工作展にて 謎のトロッコ島で遊ぶ

 

 お隣の長野県原村にある"八ヶ岳美術館"は建築家 村野藤吾氏による晩年の傑作で、日本建築家協会25年賞受賞記念の企画展も開催中(9月30日迄)です。

 9月3日に台風の影響で雨が激しく降る中、建築評論家の長谷川尭氏による建築講演会があり、その聴講と、また9月4日で会期が終える「石田歩の図画工作展」を息子が楽しみにしていたので、家族ぞれぞれの目的で出かけてきました。 

 木を活かす職人が聴講している間、主に息子と私は「石田歩の図画工作展」の会場で過ごしつつ、最後は講演会の終盤のスライドを遠目から少しみることができました。

 「石田歩の図画工作展」では、館内の特徴ある天蓋が広がる空間に6月からの会期中に美術館展示室内に参加者と共に制作された<<トロッコ島№12>>がそびえたっていました。

 夏の間、作家自身によるワークショップも開催されていたようですが、私は展覧会情報を得たのが会期終了の1週間前だったので残念でなりません。アンテナの感度が鈍くなっているようです。

石田歩トロッコ島№12 八ヶ岳美術館 「主催者あいさつ」に記載されているように、子供の頃から絶えず湧き出してくる「作りたい」「描きたい」という欲求が制作の根源としているだけあって、どの作品からも図画工作に夢中になっている少年の熱情やワクワクしている様子などが伝わってきました。

  「ものづくり」の根源的な楽しみを、造形作家が作品を通じてシンプルに示してくれるので、伝わってくるものを素直に受け止め、大人は子供の頃に抱いていた熱情を思い出したり、これから成長していく子供は内なる欲求に自信を得、さらに夢の世界を増幅していく空間に思えました。

石田歩の図画工作展(八ヶ岳美術館)ごあいさつ 

  工作が大好きな息子は、目を輝かせて作品に見入っていました。どうやって作ってあるのか、トロッコ島の軌道がどうつながっているのか、興味は尽きないようでした。

  「トロッコ島№12」の中に入っては出て、梯子を上っては降り、窓から顔をだしたりと喜ぶ息子は、この立体造形物を堪能したようです。(こちらは会期終了と共に解体されるとのことでした。)

 

トロッコ島№12 入り口側 鑑賞翌日、息子は5歳児なりのトロッコ島制作に取り組みだしました。どうやら作家や主催者の意図した部分が、ぶれずに伝わっているようです。 

*写真撮影は主催者の許可を得てしたものです。