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2009年12月 9日

昭和20年代の家具

 私の祖父母の遺品で、母が高校生時代に誂えたという桜の小さなテーブルがあります。
木を活かす職人さんの見立てでは、ホゾが壊れてしまい、塗装もはげ、板も反っている状態。

 母からの要望をうけ、家具として今後も使用できるように補修をしています。
 この補修はまさに無垢の家具ならでは。
桜小テーブル補修1
 現在70代の母が高校時代とは、おそらく昭和20年代の代物と推察。
正に長く愛用され、次世代に継がれることになったテーブルです。
 戦後の復興期に誂えた家具。
 その時代のごく普通にいる家具職人さんが作ったものではないかと思われ、構造的には逸品ではないのですが、50年以上の時間を経て現存しています。
 モノを大事に使うことが可能な無垢の家具は手を加えればサスティナブル。
 それを実感させます。
桜小テーブル補修 1940年~50年代
 ラッカーで塗装されていたので、塗膜もサンディングをして落とすことができたようです。
 板が反っているのは、もしかしたら製作された頃、充分に乾燥されている材ではなかった可能性があるとのこと。

 製作当初を推察しながら、どうやって使えるようにするか考えながらの作業のようでした。
 天国にいる祖父母達に「まだまだ使うからね」と伝わったかな。