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2009年8月 6日

幼児期に自然素材に触れること

 昔、私が子ども時代には衣類は自然素材が大半で、"化繊もの"に触れる機会が少なく(母も吟味していたのではあるけれど)、成長と共に化繊の衣類を着る機会が増えると、触覚としてその違いを敏感に把握することができるようになりました。
 特に汗かきの私は、化繊の入った衣類で吸汗性がないので通気性が悪いことを、不快感としてわかるようになりました。
 また逆に天然素材が吸汗・吸水すると乾きが遅いことや、木綿をとっても、織りや糸の撚りによって感触や通気性、重さが異なることなど、着用すること、また指で繊維を触ることで違いを身につけてきました。
 
 これは衣類に限らず、鉄、紙、木、ガラス、土、陶器、磁器、ゴム、ビニル、プラスティックなどいろんな素材の持つ質感や体感温度などその本質をまずは触って感じ取ることから、自分と生物、植物、鉱物など世界にあるあらゆるものとの違いも知っていく気がします。

 息子を妊娠した時に我が子には小さいうちから食器は自然素材のものを極力与えてあげたい気持ちが強くなりました。
 口や手・指先が敏感な幼児期だからこそ、伝えなくてはいけないと。

 モヤモヤッとした思いで、上手く言葉にできずにいましたが、先日ある本を読んでいて自分の考えと共感できる文面に多く出会いました。
『おうちでできるシュタイナーの子育てー「その子らしさ」が育つ0~7歳の暮らしとあそびー』
(クレヨンハウス 2009年6月初版)

 自分とは質が異なるものには「反感」(意識が働く)、質が同じものには「好感」(無意識)を感じます。7歳までの子どもは「好感」を育てることが大切。
 子どもは、素材では好感の質である、あたたかくて、やわらかいものを好みます。
 素材を固い順にあげると、金属、ガラス、石、木、布....となります。
 基本は「本物」を使うこと。・・・・ (『おうちでできるシュタイナーの子育て』より一部抜粋転載)

 
活木工舎では子ども用家具のラインナップ(幼児用机・キッズチェア・キッズスツール・ベビーサークル)があります。
 特に幼児期の多感で日々成長をしているお子様達に"本物"として"無垢の木の家具"と触れて頂きたい。口や手でその触感を、また使うことで扱い方も感じながら、成長をして頂きたいのです。
 見た目の色味ではなく、実際に触れる(座る)と温かく感じること、素材による重さも、体感して頂きたいと思うのです。 
"本物"を知っていると、外見だけ本物に似せた偽物との違いを見分ける力も養えるでしょう。
また使い込むうちに、木の色みの経年変化による味わい深さも無意識に体験されていくのだと思います。
 製作者・赤石浩之の考えだけでなく、私自身のこだわり(消費生活アドバイザー有資格者として)による企画提案も反映してモノヅクリをすることがあります。
 こと使う立場から生活者目線で共感できる本や考えと出会うと自信につながり、嬉しくなります。

 シュタイナー教育やモンテッソーリ教育など興味を持って本を読むことがありますが、どちらも天然素材との触れあいを大切にしていることは共通しているようです。
 私は知識・勉強不足でこれらの教具のことはわかりませんが、お客様の具体的なご要望があれば無垢の木でつくるものであれば、弊舎でもオーダー製作は可能だと思っています。
 是非、イメージしたものが他で見つからない場合には、活木工舎までご相談ください。