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2008年11月12日

上野にて開催の展覧会

 先週所用があり東京へ。
 ちょうどブログを通じて交流しているあらんだまさんが宮崎から出張中で、お会いすることができました。
 
 待ち合わせの時間まで、当初六本木でピカソ展と予定を立てていたのですが、待ち合わせ場所を臨機応変にと携帯メールで連絡をとりあっているうちに、ご一緒に上野でフェルメール展とハンマースホイ展を梯子で鑑賞することになりました。

 以前、初対面でお会いした際には温泉で長湯を共にし、再会した今回は美術展を一緒に梯子。
 昼食を摂る時間も惜しんで絵画鑑賞をしました。
二人で席についてゆっくりお話をする段になった時は、私の帰路の高速バスの時間が迫っていてわずか30分弱。慌しい中でも、お会いできて楽しかったです。
081106Vermeer
 さてさて今回二つの展覧会の混雑状況の差に唖然。
平日にも関わらずフェルメール展は入場まで40分待ち。中に入っても作品のサイズが小さくて鑑賞者の頭で見えない。近づけないし、近づいても邪魔になっていることを自覚しているので、ゆっくりみることができないのです。展覧会は学芸員が企画して展示順など配慮されたもの。
混雑で個々の作品にそれぞれ人が群がると全体の空気感なども味わうこともできない。
 解説を丁寧に読み本作品を見る流れで鑑賞しました。
 ただ残念なことに解説用ボードにトリミングされた絵のプリントの方が大きく、色も異なるため何だか変な先入観を抱いてしまい純粋にフェルメールを鑑賞できたとは言い難い状況に陥ってしまいました。
 あまりフェルメール本作品に触れたことがない私にもかかわらず、印刷物から受けたイメージが頭にあった影響で、実物を目の前にしてフェルメールのことを知らない自分にショックを受けました。
多分出直して鑑賞しないと、フェルメール作品に対する私の中での印象が整理できそうもないです。
081106VHammerいっぽうウィルヘルム ハンマースホイ展は収穫でした。
展示場内は空いていて、ゆっくり鑑賞できました。
 展示作品同士を比較するスペースもありましたし、場内の展示物がかもしだす空間テイスト。
 そして個々の作品を楽しめました。
 静寂という言葉、墨絵的色彩にとても日本人には受け入れやすい印象も受けました。
自分にとって未知の画家の作品と出会うのは、ワクワクします。
 たぶん晩秋という時節も影響しているのか、遥か110年ほど前のデンマークで活躍していた画家。
約4年前旅先のコペンハーゲンで感じた、デンマーク人の有彩色の色遣いの感性とは異なる色数の少ない世界観で描かれた絵画に、意外性を感じました。
 でもこれは北欧に対するステレオタイプになっていること、自省せねば。

 とても好きな絵が絵葉書にプリントされておらず、残念でした。ちょうど全3回にわたって日経本紙で展示評が掲載されていたので、再度楽しむことができます。
 
 本物に触れないとわからないこと、自分と作品が対話することで気付くこと。
文化、芸術は表現されたものだからこそ、作品に触れて作者の表現したかったことなど思いを馳せる楽しみ、そして永く人々を魅了している何かを感じることができました。