2009年12月31日

2009年最後のご挨拶

  新年に向けてのカウントダウンが始まる時間が近付いてまいりました。
  今日は当地・明野も徐々に冷え込んでおります。
  昼近くには、風花が舞っているのを今シーズン初めて確認いたしました。
 日照も南アルプスを覆い隠す黒い雲で遮られ、洗濯物の乾きも良くない一日でした。
0912赤い実
 活木工舎は12月29日より2010年1月3日までの年末年始休暇に入っております。
年明けは1月4日から営業となります。
  尚、インターネットオンラインショップ通信販売商品の発送業務は1月5日出荷となります。

今年は昨秋のリーマンショック以降の景気後退の厳しい中にも関わらず、多くの皆様にご愛顧ならびお引きたていただきましたこと厚くお礼申し上げます。
 また新規に立ち上げましたオンラインショップ"無垢クラフトby活木工舎"をご利用くださいましたこと、深く感謝しております。 買い物カゴの新システムに移行で不慣れな点もありご迷惑をおかけいたしましことお詫び申し上げます。
 
 新年も引き続き、よろしくお願いいたします。
 先行き不透明な時世ではありますが、皆様が明るい笑顔をなさることが多い新年となりますよう願いを込めて、よいお年をお迎えくださいませ。

活木工舎  赤石香
 
追伸:
新年を迎えるにあたり、ブログのトップヘッダー画像を変更しました。
 "両手をいっぱいに広げて走る子ども"の手の先に幸多きことが待っていると新年に期待を込めて。
 
赤石浩之からのご挨拶はブログ"木になる木の話"へ。

2009年12月26日

フランネルのキッズパジャマ

 クリスマスはいかがお過ごしでしたか?

 我が家はイブにお誕生日の子どもがおり、クリスマスというよりも"誕生日"という意識で毎年迎えます。
 まだ幼児にとっては、年に一度のプレゼントをたくさん集中してもらえる時期なので、プレゼントが増えていくたびに、何だかもらい慣れしてしまい少し感激が薄まったというか、後の楽しみにとっておく傾向が強まりました。
 サンタさんからのプレゼントは彼のリクエスト通りのあるシリーズの絵本の1冊だったのですが、読まずに本棚にしまってしまいました。
 満腹感なのでしょう。
フランネルの手作りパジャマ
 そんなタイミングにするつもりがなく、結果として誕生日プレゼントとして渡すことになった私の手作りパジャマ。「お母さん!着てあげるね」と云われてしまった...。
 10月から図書館で借りた本の型紙で格闘して、途中挫折して放置。
 先日、さすがに寒さが増してきたので急いで仕上げました。
 
 アメリカ製のフランネル生地で、4年程前に生後1ヶ月半の息子を実家に預けて、吉祥寺のコットンフィールドのハギレ市で買い求めたものがあり、大きさが足りず2種類を組み合わせて110cm用のパジャマにしました。 今作らなかったら、使途を見出せずになりそうな生地だったので。
 実際に上着の薄いパープルは息子の顔映りが悪くなるので似合わないのですが、セサミストリートの柄の可愛らしさでカバー。 ズボンの生地は可愛いのですが両方とも生地が裁断ギリギリでした。 まだ他にもフランネルのはぎれ生地が手元にあるので、幼児サイズで作れるうちに形にしたいです。

2009年12月22日

MOMO(モモ)チェア  肘掛椅子製作

 師走に入って、文字通り慌しい日々を重ねておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 今日は冬至。今夜は柚子湯にしてゆっくり体を温めたいですね。

 さて、工房の様子をしばらくお伝えできずに日々が過ぎてしまい申し訳ございません。
 12月4日に製作場面をご紹介した肘掛椅子MOMOチェアの製作ですが、先日塗装工程を済ませ乾燥中です。

 こちらはM様のご要望で仕様変更をしたタモ材のMOMOチェア(受注製作品)です。
1)サイズ(座面高さ)変更
2)樹種を全てタモ材に変更

091222セミオーダーMOMOチェア(タモ材)1
 塗装工程はログハウス工房ではなく、プレハブの方で実施しておりますので、そちらで撮影しました。
091222セミオーダー肘掛椅子MOMOチェア(タモ材)2
 正規オリジナル品はこちらの作品事例集MOMOチェアご紹介ページをご参照ください。

 新しい年を迎えてから、この椅子に合わせて一緒にご注文賜ったデスクの製作に入ります。

2009年12月21日

松ぼっくりクラフト

 遅くなりましたが、このたびは伊豆半島東方沖地震で被災されたお客様、お見舞い申し上げます。
091221松ぼっくりクラフト3歳11ヶ月児作(作:息子)

 実は15日に発熱した息子が昨日やっと平熱になるまで不安がるので、私はそばでつきっきりの看病。ネットショップも開店休業状態でした。
 平熱になるまでの6日間、状況をお伝えしたことでかえってご心配をおかけいたしましたが、元気に快復いたしました。後はスタミナをつけるだけです。お見舞いのお言葉を頂きありがとうございます。
 保育園での新型インフルエンザ集団感染による休園の日に発熱。その可能性があったのですが、発熱後24時間経過後の検査結果は新型インフルエンザは陰性。
別の性質の悪いウィルス菌に集団感染したようです。
40度の高熱や咳には、タミフルは効かず、発症から4日目に処方箋を変更して頂いて、別の抗生剤を服用して二日後にやっと平熱になりました。
 今日も大事をとって保育園をお休み。お遊戯会も控えているので、明日には登園が目標です。
 さすがに家の中での遊びに飽きてきていたので、私と一緒にまつぼっくりクラフトをして遊びました。
091221松ぼっくりクラフト着彩中
 トールペインティング用のアクリル絵具で着色して、ボンドでビーズやスパンコールをつけました。
 スパンコールは私が小学生の時に入手した宝物にしていたもの。
 かれこれ30年ちょっとの年月を経て、息子と一緒に使うことになるとは思いもせず、嬉しいです。
  091221松ぼっくり着彩 乾燥中
 もうすぐ4歳のお誕生日を迎える息子。色は緑と黄がお気に入りのようでした。

2009年12月15日

ぶぅふぅうぅ農園の仔豚ちゃん

 木工業にはつきものでもある木屑。 
 活木工舎の家具製作で排出されるおが屑。

 それはまさにお客様のお買い求め頂いた家具を製作する際に用いた材料の一部です。

 その無垢材の木屑は皆、お隣の韮崎市で養豚牧場を営むぶぅふぅうぅ農園さんの仔豚ちゃん達の寝床などに利用して頂くことで、有効活用を図っています。
仔豚ちゃんたち
 その場面である仔豚ちゃんたちがスヤスヤと眠りについている写真を、ぶぅふぅうぅ農園さんから頂きました。快適な環境を整えてもらえて、気持ち良さそうにしている無垢な寝顔。
  可愛いというだけでは無責任ですね。
 この命を育み、頂く養豚の現場は3Kでご苦労も多いと思いますが、ぶぅふぅうぅ農園さんは、その労苦を惜しまずに豚ちゃん達が快適に元気に成長する環境を整えることに一所懸命取り組んでいらっしゃいます。
  
  私達人間が生きていく上でその命を頂き、糧としていることに感謝し、毎食ごとの食事をいただくことの幸福をいつもどこかで意識していたいと常に思っています。
 食べることに限らず、自然界に存在する命。  
活木工舎の木を活かす職人は木の命も同じ根底で考えており、永い年月をかけて成長した木をいかに有効に活かせるかを意識して家具製作をしています。

 さて、今回頂いた写真を「おが屑の再利用化」のページ内に掲載しました。
 以前ぶぅふぅうぅ農園さんから頂いたコメント内に配置しました。
 よろしければご覧ください。

2009年12月11日

キウイ

 子どもが通う保育園の園庭 砂場の上部はキウイフルーツの棚があります。

 11月の終わり頃に園生活の中でキウイの収穫があったようで、12月に入って分けて頂いてきました。
 全部で4個。
キウイフルーツ
 子ども本人の話ではお友だち皆は収穫したそうですが、自分はとらなかったとのこと。
 後日担任の保育士さんに聞いたら「えぇー?●ちゃんとらなかったの?」と気付いていなかった模様。
その理由はわかりませんが、何か彼なりの事情があったようです。

 キウイはガチガチの固さだったので、熟すのを待つこと約1週間。
 一つだけ熟しすぎてしまい昨日夕食のデザートを催促するので切ってみました。
 結構甘い。でも家族でつまむにも1個ではと、少し固めのも切りましたが酸味が強くてまだ食べごろではなかったようです。

 子どもが「やっぱり、自分のところで作ったキウイはおいしいねぇ~」と実感込めながら笑顔でつぶやくので、私的に面白かったです。
 保育園を"自分のところ"と表現できていること、自分が日中毎日過ごす場所としての、その意識があること。そして我が家のラズベリーは収穫するのが好きなくせに、ジャムに加工しても食べてくれないのになぁと。
 
 我が家では4年程前に、果実のなる木として実家の枇杷の木の子孫である苗を植えてあるのですが、成長が遅くて未だに樹高1mにも達していません。
 これだといつになったら枇杷の実を頂けるかしら。
 果樹を植えるものいいなぁと思いながらも、林の木々の日陰になりがちで栽培に適した場所があまりない我が家の庭。
欲を出さずに、ブルーベリーとラズベリーだけでも収穫量があがるようにする方が優先なのかもしれないです。

2009年12月10日

おりモデル

 一年程前に姉から我が家の3歳児にと他のプレゼントと一緒に贈られた折り紙で作る「おりモデル」。
 
おりモデル 3歳児が作るには難しく、大人が作るにも作業が細かくきれいに折り目をつけていかないと不恰好な仕上がり。
 苦戦しながら息子の要求のままにたくさん作りました。
 が、20台を超す働く車輌で遊び飽きた頃には踏み潰され、見事にぺしゃっとなってしまいましたが。
 
 少し大事に作らずに私がこっそり保管していたおりモデルの用紙を見つけ出した息子。
 先日久しぶりに作らせられました。爪楊枝も用いながら。

 その数日後には自分で挑戦して、3歳児なりに折って形あるものになりました。
 確かにこの一年で数字だけは読めるようになったので、達成感を得ることができたようで得意気にしていました。
 親としては彼の成長と共に、実際の細かい作業のものを作ることから解放され安堵。

 意識して探してみるのですが当地では店頭で電車シリーズは見かけるのですが、車関係はみかけず。定価は2種類14枚入り300円にマップ付きです。

 ご興味がおありでしたら、以下のリンク先をご参照ください。
おりモデル製作者関連のサイト 
「タローズおりがみスタジオへようこそ!」

 ネット検索をしたら、インターネットで販売されているお店は、同じ楽天市場でもお店によって売り切れだったり、在庫があったりとしているようです。楽天市場の中で、本日現在、在庫がありかつ割引販売されているお店を2軒、以下の画像にリンクしてみました。

ショウワグリム 28-3703 立体的な車が作れる! おりモデル バス&トラック ショウワグリム 28-3704 立体的な車が作れる! おりモデル パトカー 取扱い:ラッピング倶楽部

乗り物<電車・自動車>を折り紙でつくろう!おりモデル02P24Nov09 
取扱い紙・文具 ひかり

2009年12月 9日

昭和20年代の家具

 私の祖父母の遺品で、母が高校生時代に誂えたという桜の小さなテーブルがあります。
木を活かす職人さんの見立てでは、ホゾが壊れてしまい、塗装もはげ、板も反っている状態。

 母からの要望をうけ、家具として今後も使用できるように補修をしています。
 この補修はまさに無垢の家具ならでは。
桜小テーブル補修1
 現在70代の母が高校時代とは、おそらく昭和20年代の代物と推察。
正に長く愛用され、次世代に継がれることになったテーブルです。
 戦後の復興期に誂えた家具。
 その時代のごく普通にいる家具職人さんが作ったものではないかと思われ、構造的には逸品ではないのですが、50年以上の時間を経て現存しています。
 モノを大事に使うことが可能な無垢の家具は手を加えればサスティナブル。
 それを実感させます。
桜小テーブル補修 1940年~50年代
 ラッカーで塗装されていたので、塗膜もサンディングをして落とすことができたようです。
 板が反っているのは、もしかしたら製作された頃、充分に乾燥されている材ではなかった可能性があるとのこと。

 製作当初を推察しながら、どうやって使えるようにするか考えながらの作業のようでした。
 天国にいる祖父母達に「まだまだ使うからね」と伝わったかな。

2009年12月 8日

お蕎麦のあるcafe"休日や"

 木を活かす職人さんの知人のM様が、ご自宅を改装されて先月cafeをオープンなさいました。
 「蕎麦のあるcafe・休日やーお休みの日に開いています」
をキャッチフレーズに。
0912cafe休日や 店舗
 遅ればせながら先日の日曜日に家族で行ってきました。
店内ののんびりふわわ~んとした空気。
まさに昔経験したお茶のお稽古と似ていて、世間の時間の流れとは異なる時間軸の空間に身を置いた感じでした。

 手打ち蕎麦が白い蕎麦と黒い蕎麦の2種類
 こだわりスイーツ
 お客様のご要望に応えてくださろうとするおもてなしの飲み物各種
 コーヒー、抹茶、中国茶など
等等
 季節によってメニューがかわるようです。
 
0912蕎麦のあるcafe休日や 入口 ジャズをBGMに炭火を感じながら、美味しいお蕎麦を頂いた後は、ゆっくりと甘さ控えめの大人向けのスイーツをいただきながらコーヒーの香りを楽しみながら味わうひととき。
 まさに"休日"の日に自宅とは違う第3の場所として、一人で友人と、家族とのんびりできるお店です。

 どうぞお休みの日にぶらり東京・杉並区高井戸までお出かけください。
 店主のこだわりがそこ彼処と随所に感じられます。

休日や 
場所:杉並区高井戸東2-22-28
電話:03-3303-8501
営業時間:土日祝 11:00~20:00
HomePage URI http://www.qjitsuya.com/

蕎麦 カフェ休日や
ということで大人の空間でお蕎麦やスイーツ(チーズケーキ、紅玉とくるみのパウンドケーキ)とコーヒーを頂いてきました。
 目の前の炉で温められる蕎麦湯。炭火の温かさが調度良く美味しかったです。
 併設のギャラリーでの染色マフラーなどの展示があり小粋な空間です。

 さて驚いたのはお蕎麦をひたすらすする我が息子。
子どもって理屈ではないので、本能的に美味しさがわかっている。
やはりコーサク村で頂くM様、K様の手打ち蕎麦の味。
3歳児の味覚形成に影響をしている"蕎麦"となっているようです。
 私は息子とシェアしようと思っていたのですが、殆ど彼のお腹の中へと...。
 お世話をしようとする私に警戒心を働かせていました。
この日はとても残念なことに、他に用件が控えており時間的制約があり、おもてなしをしてくださったお気持ちに反してしまい心苦しいかったです。
 
 腕時計をはずして"のんびり"したい時は、ぜひcafe"休日や"さんへ。どうぞ!! 

2009年12月 4日

ただいま工房ではーmomoチェア製作ー

 現在工房では肘掛椅子のmomoチェアの製作をしています。
 今回の製作は友人のご両親から受け賜わったご注文です。

 実は今年の晩夏に、ランチをお誘いしてご家族でお寄り頂いた折りに、展示中のmomoチェアにお座りになられ、嬉しいことに座り心地をとても気に入ってくださっていたのです。 
 木を活かす職人が"女性向け"にと意識して考案デザイン・製作されて誕生したmomoチェア。

 実際に女性の方からご支持をいただけ、さらにご注文賜りましたこと製作者も喜んでおります。

 今回のmomoチェアはパソコン用デスクに合わせたセミオーダー仕様でお作りします。
 小さな家具工房ゆえに、椅子一脚からでもお客様のご要望に合わせたご仕様に変更してセミオーダー製作することは可能です。 
 
0912モモチェア製作3椅子構成部材一部 特にイスは構成部材が多いので、木造りをして慎重にそれぞれホゾ組の加工していきます。
 下の画像は昇降盤でホゾの凸の加工をしている最中です。
0912モモチェア製作1
座面の座繰り場面。鉋がけは座面だけにとどまらず、各部材にも必要に応じてしていきます。
0912モモチェア製作2座面座繰り鉋
鉋の作業のたびに刃を砥ぎ、土台の調整もしつつ進捗しています。

2009年12月 2日

無垢ニレ材のTV(テレビ)ボード

 地上デジタル放送の関係でTVの買い替えの必要があり、エコポイントを意識して遅ればせながらの32インチの液晶テレビを購入しました。

 我が家には1992年から夫が使っているテレビが現役であり、欲を出さなければ視聴するには充分で、あまりテレビ視聴をしない我が家の生活に不自由はなかったのです。
 その辺りの思いは「テレビ」ということで、夫がブログに書いていますので割愛します。

 ということで、自家用にビデオデッキとDVDプレイヤーの機器と少量のソフトが入るコンパクトなテレビボードをニレ材で製作しました。
 配線が目立っている画像でお恥かしいのですが、サイドからコードを通せるようにしてあることをお伝えしたくて、そのまま設置した状態で公開します。
 (特にログハウスなので、木部ではない部分がかえって目だってしまいますが...あしからず)

  これは自家用なので試作的に取っ手は縦にしてしまいましたが、基本的イメージで
取っ手を含めて樹種・サイズのセミオーダー可能な既製品モデルとしてご覧いただければ幸いです。
TV(テレビ)ボード活木工舎オリジナル   【テレビ(TV)ボード
 サイズ:W860mm×D420mm×H431mm
 参考価格:85,000円(税込み)
 樹種:ニレ
 引き出し:2杯 (スライドレール)
 棚板:2枚
 扉:ガラス

 

2009年12月 1日

心に宿るねむの木

 ねむの木を私は5年前に当地に住むようになってから、初めて見ました。
 一番最初に気がついたのは夏7月の開花時期。
バス通りに出る道の角左手前の耕作放棄された畑に、"そのねむの木"はありました。
nemubloosom.jpg
 実は隣家にも植栽されているのですが、日常生活で保育園の送迎や買い物で横を通る際に意識するのは"そのねむの木"でした。
 
 たまたまある1冊の絵本いわむらかずお作・絵『14ひきのこもりうた 』との出会いを機に、毎日そのねむの木を頭に描くようになりました。
 それは歌詞が「♪ねむねむ、ねむの木、葉を閉じて..♪.」(「14匹のこもりうた」より抜粋)と始まる歌。
 ちょうどそれは息子が1歳を過ぎたころに絵本『14匹のこもりうた』(作・絵いわむらかずお)のビデオを市内図書館で借りたら、テーマソングの作者が作詞された『こもりうた』を息子が気に入って、子守唄として入眠時に要求するようになり、私が歌っても駄目。
 結局14ひきのこもりうた [DVD] を購入し、子守唄が挿入歌として流れる部分を何回もリピートしながら入眠する日々が続きました。
 絵本の巻末に譜が収録されているので、弾き語りで歌ってあげると私の歌を許容するようになり、2歳を過ぎて徐々に私の歌で受け入れてくれるようになりました。
 今年3歳の春の終わりに「ねむの木って何?」と改めて質問する息子に"そのねむの木"の存在を伝え、夏の花の咲いた時期は毎日保育園までの往復に愛でて「おはよう」と声をかけるようになりました。
 子守唄は現在も続き、毎晩毎晩彼が眠りにつくまで歌うのですが、とうとう一昨日を機に歌えなくなってしまいました。

 先日の日曜日に父とドライブをした息子が、就寝時に「♪ねむねむ...♪」と歌い始めた私を制して教えてくれました。
「お母さん、ねむの木なくなちゃったんだよぉ。全部木が切られちゃって何もなくなっちゃった。」
深いため息と共に、哀しそうな声音で。

ここ1週間程、保育園の送迎で車を運転すると、毎度農道の狭い道をダンプトラックとどうにか擦れ違うことにストレスを感じ、別ルートで移動していた私は全然知らずにいたのです。

 昔は桑畑だった気配が残る敷地の隅に生えていた"そのねむの木"。
道を挟んで向かい側の小川が流れる土手沿いから、トラツグミのような野鳥が飛び交っていた姿を見、雉などの野鳥も潜んでいる気配があった場所ですが、全て伐採されていました。
 事情はわかりませんが、おそらく、耕作放棄地の活性化の流れを受けて人の手が加わったのだと思います。
 ブッシュ状態にまで荒れた場所が再度農耕地として蘇ること。
そのことを息子に時間をかけて伝えていかねばならないのですが、心の拠り所の"そのねむの木"の代わりは見つかりそうもありません。

息子の心にいつも"そのねむの木"はそこに在る。