2008年3月27日

絵本紹介『ねっこぼっこ』

今日ご紹介するのは、春の訪れを表現した素敵な古いドイツの絵本です。
『ねっこぼっこ』(作・絵 ジュビュレ・フォン・オルファース 訳:生野幸吉 発行:福武書店 初版:1982年10月10日 1986年4月3刷)
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原題の直訳では「根の子ども」となるそうですが、訳者は東北地方の方言「ぼっこ」をあてたそうです。
作者は東プロイセンに1881年生まれ。20代に修道院に入り第一次世界大戦中の1916年1月に34歳で短い生涯を終えた女性です。
ドイツの子ども達に読み継がれている絵本のようです。

あらすじは、
地中の根が張り巡らされた中で暮らす、かわいい子ども達。
春の準備に、大忙し。女の子のねっこぼっこ達は、衣装を自分で作ります。
男の子のねっこぼっこ達はいろんな昆虫に、絵具で色をつけてあげます。
準備ができると地上へ出て、行進します。
春、夏と森、野原や小川、畑などで楽しく過ごす根っこぼっこ達。
やがて、秋の訪れを感じ、地中に戻っていきます。
地中には、迎え入れる大地のおかあさんに、ベッドへ向うよう促され冬眠に入る根っこぼっこ達。

絵がとっても魅力的です。
しかも、普遍的なテーマ。
この本が生まれた時代と変わらない季節の移り変わりが、現在もあることに感謝したくなりました。

この絵本は、1987年にイトーヨーカドーの子ども図書館の蔵書だったようです。
寄贈されて現在山梨県北杜市立すたま森の図書館の蔵書になっています。
(現在は、2005年平凡社より発行されています)

コメント

こんばんは。

どちらかというと、あまり注目されない、根っこの世界のお話ですね。
根っこの世界は、じつはとっても面白く奥の深い世界なのですよ。
この物語をきっかけに、
根っこの世界に興味をもってくれる方が増えてくれたらいいなあ。

→うめちゃんへ
こんにちは。
>あまり注目されない、根っこの世界のお話ですね
珍しい視点ですよね!図書館で見つけた時嬉しくなりました。
>この物語をきっかけに、…。
そうですよね。出版社が変わって、訳者があたらしくなったようですが、絶版にならずに読み継がれて欲しい本だと思いました。