2007年8月28日

作業場面 ”無垢タモ材の寝椅子”(8)-組み・くさび編-

オーダー家具専門店活木工舎では、
当ブログにて、お客様からご注文を頂いたお品の無垢の家具製作の作業場面をご紹介しています。
現在、”無垢のタモ材で作る木製寝椅子”の
製作作業を7月14日から不定期連載で、ご紹介しています。
今日は、その第8回目になります。
ご紹介する作業内容は、前回予告した”組み作業”になります。
今回ご紹介の”組み”作業の特徴に、2枚ホゾに対して「楔(くさび)を打つ」工程があります。
2枚ホゾ”二枚ホゾ”組み1手前:”肘掛の部材”

慣用句に「くさびを打つ。」という表現がありますが、その由来ともなる作業です。

くさびー①金属か木材で、V字形を作り、物をわったりおしあげたりするのに使う物。
②物と物とをつなぐ物。③車の心棒のはしにつけ、輪のはずれるのを防ぐもの。(小学館『新選国語辞典』より)

1)肘掛部分をそれを支える部材と組みます。
組み2 組み3
組み4
2)くさびを打ちます。
くさびを打つことで、ホゾの刃の間が広がり、構造的に組んだ箇所が抜けたり隙間が生じなくなり
部材が抜けなくなります。
今回の寝椅子は、肘掛部分の部材が薄い点等を考慮し、頑丈な作りをするために、二枚ホゾを採用し、1つのホゾに対して4本のくさびを打ちます。
クサビを打つ1

楔を打つ2 くさびの跡
今回の寝椅子では、”くさび”に適した硬い樹種ブビンガ材でくさびを製作し、用いました。
寝椅子本体の樹種タモと異なるくさびを打った場所は結果として、構造美、機能美として象嵌を施したようなアクセントにもなります。
以上、木を活かす家具職人からの説明を元に書きました。座学勉強中の身でありますが、木工の世界は奥深いと改めて感じる女房です。

コメント

こんにちは。。毎日汗を流しながら丁寧な作業を続ける職人さんの姿が素敵です♪
うちの初代社長も・・・「大工⇒馬車大工⇒
馬車の車輪⇒タイヤ」と、時代の流れで
今の商売に行き着きました。
現在の社長も・・・馬車大工の頃より手伝っているので・・・ごっつい手で器用に大工作業を
こなします。。
(職人さんとは比較にならないですが・・)
カンナ・ノミ・ノコギリを扱う時は、
男らしくかっこいい一面ですよね♪♪

そうそう・・・
夏風邪は大丈夫ですか??
鹿角は天気がいいですが・・
風はわりと涼しく過ごしやすいです。
夜は、、、薄手の長袖が必要です。
お大事に・・・ねっ♪♪

こんばんは。

>寝椅子本体の樹種タモと異なるくさびを打っ た場所は結果として、構造美、機能美として 象嵌を施したようなアクセントにもなります。

なるほど、完成後を踏まえてクサビの木の種類を考えてあるのですね。
玄翁のことも勉強になりました。
雑学がまた一つ増えました!

相変わらず細かい仕事で大変ですね
もしかすると
それは人によっては喜びで楽しいことなのかな。

でも、働く男、格好いいや!

→narumi様

>毎日汗を流しながら...
夏でも作業着なので、汗まみれにしています。肉体労働なので太らずにいるようです。

初代と現在の社長さんは共に…ってことは専務も手先が器用なのでは??
菅原タイヤさんの歴史を感じますね。

>夏風邪は大丈夫ですか??
喉がまだ痛いですが、熱も病み上がり状態も脱しました。毎晩涼しくなり、夜風は油断できないですね。

→うめちゃんへ

>完成後を踏まえてクサビの木の種類を考えてあるのですね。
丈夫な作りにするために、本体の樹種タモよりも硬い樹種ブビンガの方を楔として最適と判断し採用したそうです。
象嵌的なことは、同じ樹種でも色が異なり、さらに経年変化するので味わいがあるようです。
職人としては、装飾的な面よりも構造的強度重視で、結果構造美がついてくる感じの意識のようです。

→加藤先生

>それは人によっては喜びで楽しいことなのかな。
はい!
几帳面な性格で手先が器用で、細かい作業が苦にならない、喜びでもあるから木工をしているのだと感じます。
(反面口下手で…。という感じです)

人それぞれで面白いですよね!
適材適所につながる話しですね。

おはようございます
いつも 職人さんの真剣な姿
かっこいいです
カメラ慣れですね
私なんか 意識しているのが
バレバレになり ダメです

こんにちは。
ブラボーなお仕事ですね。
>くさびを打った場所は結果として、構造美、機能美として象嵌を施したようなアクセントにもなります。

 本当、素晴らしい美ですね。

→色々物語様

>カメラ慣れですね
本人は、特に”組み”作業の場合には、かなり集中しているので「私のことなど相手していられない」らしく、全然私の動きなど把握していないようです。
何を撮られていたかも知らない本人。
私も息を潜める感じで、撮ります。集中きれると単なる仕事の邪魔になり、結果怪我を誘発となると一番怖いので。

→あい様へ

いつもありがとうございます。
構造美、機能美などはロジカルな視点からは、いわば副産物的ですが、それがかえって面白い。
木工の世界は、そのようなことが多いようです。

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)